Meaningless days

自分が書きたいことを適当に書くだけ

【本の感想】エンジニアの知的生産術を読んだ

Twitterなどで結構言及される人が多くてずっと読みたいと思いつつもなかなか読めていなかった、「エンジニアの知的生産術」を昨日(2/2)に購入して一通り読んだ。これは備忘録を兼ねてまとめておかねばと感じたので感想を書き留めておこうと思う。

ざっくりした内容紹介

この本は、1章にてエンジニアが実践している知的生産という行為を

  • 具体的な事象の積み重ね

  • 事象の抽象化、モデル化

  • 抽象化した内容の検証

というサイクルと定義したうえでこのサイクルを回していくのに必要な内容が下記のように書かれていた。

  • 2章やる気を出す

    • GTD(Getting Things Done)を用いたタスク整理によってモチベーションを保つためのタスクの分け方を習得する
  • 3章記憶を整理する

    • 記憶のメカニズムを簡単に解説したうえで、長期記憶に定着させるためにはアウトプットを通じて思い出す、忘れたころに思い出すといった行為を繰り返したほうがよい
  • 4章効率的に読む

    • 文章の難しさによって読書のスピードを上げ下げしても理解の量が変わらない読書法
  • 5章考えをまとめる

  • 6章アイデアを思いつく

    • イデアを思いつくフェーズを「耕す」「芽生え」「育てる」という3フェーズに分けた

    • 「芽生え」は管理困難なので「耕す」と「育てる」ことについて詳しく解説

そして、最後の7章にて「何を学ぶべきか」を解説するとともに自分の経営戦略を考えていこうという体裁となっている。

感想

自分の行っている業務を客観的に見直すことができた

自分の担っている業務を日常とは異なる視点で再度整理できた意義は大きいと思う。なんとなく「業務がうまく回っていない」と感じた際に見直す際の良いフレームワークになるのではないかと思う。  

よいアウトプットを出すための技術を知ることができた

これについても大きいと感じた。2章のGTDや5章6章のKJ法については、名前は知っていたが具体的な実践方法を知らなかったので今後具体的に実践していければと思う。また、逆に4章の読書法は断片的にやっているもののもっと改善する方法が見つかったし、思い切って「読む部分を捨てる」勇気が持てたことはスピードを上げて効率的なインプットを実現していく上で有用だと感じた。

エンジニアだけでなく似たような業務を行っている人に役立ちそう

おそらく、著者がエンジニア出身なので「エンジニアの」というタイトルがついたのだと思うが、これは例えばコンサルだったりといった何かの知識をモデル化してそれを適用していく職業についている人にも役に立ちそうだと感じた。あるいは、まだ大学生が論文やレポートを書く際の戦略を立てる上でも非常に良い指針になると思う。

まとめ

今後、何かの知識を使った仕事についていく人にとってはとても有用な内容であると思う。自分もここで解説されている方法を参考にして何かしてより効率的に「知的生産」が実行できればと思う。